栄枯盛衰、
商売は継続してこそ。
一時の時流を得て、
事業を拡大したとしても、
有頂天になり、
初心を忘れたり、
義理を欠いたりして、
今まで支えてきてくれたお客さんを蔑ろにしたら、
一気に坂道を転げ落ちていく。

商売を順調に伸ばしてこられたのは、
その商売を支えてくれたお客さんがいてこそ。
継続するためには、
そのお客さんに選ばれ続けられないといけない。

平家物語』第一巻「祇園精舎」に

祗園精舎の鐘の声、
諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、
盛者必衰の理をあらは(わ)す。
おごれる人も久しからず、
唯春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、
偏に風の前の塵に同じ。

とあります。

人が生まれ、
生きてきた中で、
平家物語は鎌倉時代に成立したと言われていますが、
1000年近くも語られてきたものですが、
永遠不変なものなど存在せず。

でも、
その中でも商売を続けていく為には、
身近な者の声は、
神の声と何度も何度も自分に言い聞かせ、
変わりゆく世に順応していくことが
何よりも大切かと。

確かに、
お客様を選ぶことも大切です。
どんな人でもお客様としてつき合っていくか
と言われれば、
それに値しない方もなかには居られるでしょう。

当然大切にしなければいけないお客様とそうでない方と
わかれるはずです。
その大切にしなければいけないお客様を
間違えないこと
そこが非常に大切です。
その基準を何処に置くかで、
その後の商売の継続性永続性があるか
はっきりくっきりとわかれるはずです。

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