1. 残価設定型住宅ローンの仕組み

自動車ローンでは一般的になっている「残価設定型ローン(残クレ)」が、
住宅ローンでも普及し始めています。
これは国が普及を後押ししている制度で、
主な特徴は以下の通りです。

  • 返済額軽減オプション・買い取りオプション:
     あらかじめ数十年後の住宅の資産価値(残価)を設定し、
    その分を最終回の支払いに据え置くことで、
    月々の返済額を抑える仕組みです。
  • 返済期間終了後の選択肢:
     期間終了時には「一括返済」「物件の売却(買い取り)」「ローンの借り換え(再ローン)」などの選択が必要になります。
    新型のリバースモーゲージのような性質も併せ持っています。
  1. メリット
  • キャッシュフローの改善:
     子育て世帯など、
    特にお金がかかる時期に月々の負担を軽減できるため、
    手元の資金に余裕が生まれます。
  • 売却リスクの軽減:
     あらかじめ買い取り額(残価)が設定されているため、
    将来売却する際の「逆ざや(売却額がローン残高を下回る状態)」のリスクを
    一定程度抑えられる可能性があります。
  1. デメリットと注意点
  • 総支払額の増加:
     月々の返済は抑えられますが、
    据え置いた元本にも金利がかかるため、
    一般的な住宅ローンよりも総支払額が増える可能性があります。
  • 満期時の意思決定とコスト:
     満期時には一括返済か再ローンの選択を迫られます。
    再ローンを組む際には、
    改めて事務手数料などの諸費用が発生することに注意が必要です。
    また、最近では50年ローンなども登場していますが、
    その長期的な妥当性については慎重に考える必要があります。
  1. 不動産における「残価評価」の難しさ

自動車の場合、
数年後の評価額(残価)はある程度予測しやすいですが、
不動産の場合は非常に困難です。
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年〜30年後の物件価値を正確に評価して残価を設定することは、
プロの視点から見ても現実的ではないという側面があります。

  1. 結論:新制度への慎重なアプローチ

国が推奨しているからといって、
必ずしも安全が保証されているわけではありません。
かつての「ステップローン(当初の返済額を低く抑え、後に引き上げるローン)」が
後に大きな問題となった例もあります。

新しい制度が導入された際は、
その仕組みとリスクを十分に理解することが重要です。
メリットだけに目を向けず、
安易に飛びつかずに慎重に検討すべきでしょう。

 

息子が「残クレでマイホームを買う」と言っています。車の残クレは知っていますが、住宅も残クレで購入できるのですか?

https://financial-field.com/loan/entry-486352

https://youtu.be/OeewjjmCasQ

要約

- 制度の骨子
  -
残価設定型住宅ローンは、将来の想定価値(残価)を最終回に据え置き、月々の返済を軽くする仕組み。
    満期時は一括返済/買取・売却/再ローンの選択が必要。
    リバースモーゲージ的性質も一部含む。

- メリット
  -
子育て期など費用負担が高い時期のキャッシュフロー改善。
  -
事前に買取価格等が決まるタイプでは、逆ざやリスクの緩和に一定の効果。

- デメリット・注意点
  -
据置元本にも金利がかかるため総支払額が増えやすい。
    満期時に資金手当や再ローン費用が発生。
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年ローン等の長期化はライフイベントとの整合が重要。

- 残価評価の難しさ
  -
不動産の2530年後の価値は、金利・人口・地域需給・建物コンディションに強く左右され、
    精緻な残価設定は困難。
    自動車の「残クレ」とは本質的にリスク構造が異なる。

- 結論
  -
国の後押し=安全ではない。
    ステップローンの教訓の通り、構造とリスクを理解し、目的と出口を先に決めたうえで限定的に活用すべき。

 

この動画から得られること

- 仕組みの理解
  -
残価設定・据置金利・満期オプション(買取・再ローン・売却)の関係と資金フロー

- コストの全体像
  -
総支払額(TCO)の比較式、再ローンの諸費用、金利上昇時の負担増

- リスク管理
  -
残価乖離(市場価格<残価)の影響、買取条件(原状・修繕・査定基準)の読み方

- 物件・個人適性
  -
流動性の高い立地・管理良好物件の選び方、年齢・収入推移・退職時期との整合

- 出口設計
  -
満期時の3択(売却・一括返済・再ローン)の判断基準と資金手当の段取り

 

専門家の付加価値(実務テンプレート)

- 総支払額(TCO)比較式(概念)
  -
通常型:毎月元利返済総額+手数料等
  -
残価型:毎月元利返済総額+据置元本の金利累計+満期一括(または再ローン諸費用)− 売却/買取入金


-
金利・価格ストレス(目安)
  - 金利+1.0%で月額返済+約1.72.0万円/3,500万円・35年相当
  -
残価乖離:市場価格が残価比▲10%・▲20%の場合の不足額と再ローン要件(LTV・年収倍率)の可否判定

- 物件選定KPI
  -
駅徒歩10分以内
    生活利便スコア
    管理費・修繕積立金の健全性(修繕積立金≥200300/㎡)
    大規模修繕履歴

- 契約条項チェック
  -
買取条件(原状回復・故障・査定基準・減額要件・期限)
    早期繰上・手数料
    金利タイプ・上限

- 個人適性の基準
  -
返済比率(DTI手取り30
    退職年齢と満期の整合
    防衛資金=生活費612カ月
    将来の再ローン年齢・属性

- 出口プランの型
  - A
売却:中央値相場×控除コスト>残債+据置金なら可
  - B
一括返済:積立+退職金+売却益で手当
  - C
再ローン:年齢・LTVDTI基準クリア、諸費用回収期間≤5

 

視聴後アクション

- 月々と総額を並べる
  -
通常型と残価型の月々返済・総支払額(TCO)を1枚に比較し、
    差の理由(据置金利・満期費用)を可視化します。

- ストレステストをかける
  -
金利+1.0%、市場価格▲1020%で再試算。
    満期時の不足額と対応策をメモします。

- 物件の健全性を点検
  -
駅距離、管理・修繕のデータ、積立金水準を確認。
     残価リスクが低い物件かを見極めます。

- 買取オプション条項を読む
  -
減額・失効条件(損傷、査定基準、期限)にマーカーを引き、不明点を文書で確認します。

- 満期の出口を決める
  -
売却/一括/再ローンの優先順を決め、必要資金の積立計画(年次)を立てます。

- 相談の順番を決める
  -
不動産会社金融機関→FP/税理士の順で、条項・費用・税の整合をチェックします。

 

例え話

 高速道路の深夜割引で「いま」は料金が安くても、
出口の通行料とガソリン代まで含めると高くつくことがあります。
残価設定も同じで、入口の安さだけでなく、
出口の支払いと燃費(総額)まで見て判断すべきです。

 

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