国税庁から2023年(令和5年)分の路線価が発表されました。
今回は、相続税や贈与税の算定基準となる今年の路線価の特徴について解説します。

路線価とは

路線価は、国税庁が毎年7月に公表する、
主要な道路に面した土地1平方メートルあたりの標準価格です。
毎年11日時点の価格を基準としており、
6ヶ月間の精査を経て発表されます。

主な役割は、相続税や贈与税を算出する際の基準となることです。
1992
年(平成4年)以降、
地価公示価格(実勢価格に近いとされる指標)の8割程度を目安に設定されています。

2023年路線の主な特徴

今年の路線価は、
全国平均で前年比1.5%の上昇となりました。
これは2年連続の上昇であり、
地価の回復傾向が鮮明になっています。

  • 調査地点の多さ:
     路線価の調査地点は全国約32万地点に及びます。
    国土交通省が発表する地価公示(約26,000地点)と比較しても桁違いに多く、
    税金の公平性を保つために非常に細かく設定されています。
  • 上昇地域の拡大:
     47都道府県のうち、
    25
    の都道府県で平均額が上昇しました。
    前年に下落していた岩手、茨城、兵庫などの5県がプラスに転じたほか、
    上昇率のトップは北海道(6.8%)で、
    2
    年連続の1位となりました。
  • 都市部の回復:
     都道府県庁所在地の最高路線価を見ると、
    前年比で上昇した都市は29都市にのぼり、
    前年の14都市から約2倍に増えました。
    神戸市や大阪市、奈良市といった、
    下落が続いていた地域もプラスに転じています。

全国トップは38年連続で「銀座」

全国で最も高い地点は、
38
年連続で東京都中央区銀座5丁目の「鳩居堂前(銀座中央通り)」でした。
1
平方メートルあたりの価格は4,272万円(前年は4,224万円)で、
前年比1.1%の上昇となりました。
同地点が上昇に転じたのは、3年ぶりのことです。

税務上の注意点

路線価はあくまで税金計算のための指標であり、
実際の取引価格(実勢価格)とは異なります。
不動産は個別性が強く、
立地や条件によって価値が大きく変動するため、
路線価が実勢価格よりも高くなってしまうケースも稀にあります。

もし相続や贈与の際に
「路線価が現状の評価として高すぎる」と感じた場合は、
不動産鑑定評価を取り入れたり
、税理士に相談したりすることで、
適正な納税額を算出できる可能性があります。

地価の変動は、
納税額に直結する重要な問題です。
自身の所有する土地の動向を把握し、
必要に応じて専門家に相談しながら、
適正な納税を心がけましょう。

要約

- 路線価とは
  - 国税庁が毎年7月に発表する、主要道路に面した土地1㎡あたりの標準価格(評価時点は当年11日)。
  - 相続税・贈与税の算定基準。
    1992年以降は地価公示の約8割を目安。
    調査地点は約32万と極めて詳細(地価公示は約2万6千)。

- 2023年(令和5年)路線価の特徴
  - 全国平均+1.5%で2年連続の上昇。
    回復基調が鮮明。
  - 47都道府県中25都道府県が上昇。
    前年マイナスの岩手・茨城・兵庫などがプラス転換。
  - 上昇率トップは北海道(+6.8%、2年連続)。
  - 県庁所在地の最高路線価は29都市で上昇(前年14都市)。
    神戸・大阪・奈良など下落続きの都市も反転。
  - 全国最高地点は38年連続で銀座5丁目「鳩居堂前」。
    4,272万円/㎡(前年比+1.1%)、3年ぶりの上昇。

- 税務・実務上の注意
  - 路線価は税計算用の基準値であり、実勢価格とは乖離し得る(立地・形状・規制等の個別性)。
  - 相続・贈与で路線価が実態に比べ「高すぎる」場合は、
    不動産鑑定評価の活用や税理士相談により適正化の余地あり。

 

例え話

 路線価は「地図の標高」、
実勢価格は「いまの潮位」。
標高(基準)を知りつつ、
現場の潮(需給・個別要因)を合わせて読まないと、
足元の水位(税額や価格)を見誤ります。

 

専門家としての付加価値

- 評価の三点セット
  - 路線価×地積×各種補正(間口・奥行・角地・不整形・がけ地 等)で概算評価→現地要因で再調整。
  - 近隣の成約・募集・地価公示/基準地価の動向で乖離の方向感を確認。
  - 用途地域・建ぺい容積・前面道路・セットバック・再建築性・インフラ負担など個別制約を棚卸。

- 税務での打ち手
  - 相続:小規模宅地等(居住・事業)、配偶者の税額軽減、延納・物納、保険・納税資金準備の同時設計。
  - 贈与:暦年・相続時精算課税の選択、地価下落時期・土地分筆・持分移転の使い分け。
  - 評価乖離が大きい場合は、鑑定評価や意見書で評価減のロジックを整備。

  

この動画から得られること

- 路線価の仕組み(地価公示との関係・評価時点・調査密度)
- 2023年の上昇・反転エリアの把握(全国+主要都市・最高地点)
- 相続・贈与評価の概算方法と個別補正のポイント
- 路線価と実勢価格の乖離が大きい場合の対処(鑑定評価・意見書)
- 相続・贈与で活用できる代表的特例と納税資金準備の考え方
- 自分の土地の評価と税額インパクトを見積もる手順

 

視聴後アクション

- 自分の土地の評価を出す
  - 路線価図で前面道路の価格を確認し、地積×補正(間口・奥行・角地・不整形 等)で概算評価を計算する。

- 税額の目安を掴む
  - 控除・特例(基礎控除・小規模宅地 等)を当てはめ、相続・贈与の税額インパクトをざっくり見積もる。

- 乖離を点検する
  - 近隣成約・賃料・公示価格と比べ、路線価が高過ぎる場合は鑑定評価の可能性を税理士に相談する。

- 特例の適用可否を確認
  - 居住・事業の継続要件など、小規模宅地等の要件を早めにチェックして準備する。

- 書類と一次情報を集める
  - 路線価図、公示・基準地価、近隣事例、自治体の都市計画情報をまとめて保存・更新する。

 

 まずは「基準値を知ること」から。
今日、対象地の路線価と補正を当て、
評価の概算と税額の目安を出してください。
乖離が大きい場合は鑑定評価の余地を税理士と協議し、
小規模宅地等の適用可否と納税資金の準備も同時に進めましょう。
基準(路線価)+現場(実勢)を両輪で押さえることが、
適正納税と資産防衛の第一歩です。

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