- 住宅ローンの甘い罠とがん保険特約
最近、30代前半の会社員の方から
「5000万円の家を建てたい」というご相談をいただきました。
今は低金利時代ですし、
住宅ローンには「がん診断確定で残債がゼロになる」といった魅力的な特約が付帯しているものも多いです。
しかし、FP(ファイナンシャルプランナー)の視点で見ると、
これだけで安心するのは禁物です。
ローンがゼロになっても「がんの治療費」そのものが出るわけではありません。
結局、別途保険に入って備える必要があり、
固定費は膨らんでいきます。
- 生涯年収から見る5000万円の家の重み
ここで冷静にシミュレーションしてみましょう。
一般的な中小企業の会社員の生涯年収は、
退職金を含めても1.5億〜2億円程度と言われています。
もし30代後半で5000万円の家を35年フルローンで購入した場合、
利息を含めた総支払額は1億円近くに達することもあります。
さらに、35年の間には外壁塗装や水回りの修繕、設備の買い替えなどで、
数千万円単位の維持費がかかります。
生涯年収の半分以上を「住む場所」のためだけに費やして、
残りの人生で何を楽しみに、
どうやって家族を養っていくのでしょうか。
もし子供ができれば、
教育費も重くのしかかります。
- 「家は3回建てて一人前」というけれど……
山内さんも、かつて30代半ばで約2500万円の住宅(2×4住宅)を建てた経験があります。
建物自体は決して高いものではありませんでしたが、
最終的な支払総額は利息を含めて4500万円ほどになったそうです。
山内さんは言います。
「計算してみたら、
本当に馬鹿馬鹿しいと思いました。
そのお金があれば、
ずっと賃貸で自由に住み替えることもできたし、
投資に回して増やすこともできたはずです」と。
「家は3回建ててようやく満足できるものができる」と言われますが、
1回目で生涯年収の多くを使い果たしてしまえば、
2回目、3回目など到底不可能です。
- 最大のリスクヘッジは「固定しないこと」
南海トラフ巨大地震などの自然災害リスクも無視できません。
どれほど思いを込めて建てたマイホームも、
災害で倒壊してしまえば終わりです。
住宅ローンだけが残り、
住む場所を失うという最悪の事態になりかねません。
若いうちはあえて家を持たず、
賃貸で身軽に過ごす。
あるいは、古い実家があるなら最小限のリフォームで住み繋ぐ。
そうして浮いた資金を「収益を生む資産(不動産投資など)」に回すのが、
現代における最大のリスクヘッジです。
- 結論:豊かになるための「お金の順番」
より豊かな人生を送るための賢い選択は、
「まず投資をして、お金を働かせること」です。
- 投資を優先する:
住宅ローンの返済に充てるはずだった資金を、
利回りの出る不動産投資などに回す。 - 複利で増やす:
35年という時間を味方につければ、
運用資金は複利で大きく膨らみます。 - 最後に理想の家を買う:
十分に資産を築いた後、
大きな頭金を入れて、
あるいはキャッシュで理想の家を建てる。
マイホームは「負債」ですが、
投資物件は「資産」です。
「家を建てることが目的」になってしまうと、
人生の選択肢は狭まってしまいます。
まずは賢くお金を使い、
生涯にわたって収益を生む仕組みを先に作ること。
これが、私たちが自信を持っておすすめする「より豊かに生きるためのノウハウ」です。
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不動産投資や資産運用について、
一人で悩まずにぜひ私たち専門家にご相談ください。
あなたのライフプランに合わせた最適な解決策をアドバイスさせていただきます。
要約
- 住宅ローンは低金利や「がん団信(診断で残債ゼロ)」など魅力的に見える一方、治療費そのものが賄えるわけではなく、追加の保険加入で固定費が増えやすい点に注意が必要です。
- 30代で5,000万円の家を35年フルローンで購入すると、利息を含めた総支払が1億円規模になり得ます。
加えて外壁・水回り・設備更新など維持費も長期で数千万円単位となり、可処分資金を強く圧迫します。
- 「家は3回建てて一人前」と言われても、1回目で資金余力を使い切れば、住み替えややり直しは現実的に困難になります。
- 大地震など災害リスクも踏まえると、若いうちは「固定しない(賃貸や最小限リフォーム)」という選択が、生活と資金繰りの柔軟性を守るリスクヘッジになります。
- 結論は、お金の順番を逆にすること。
先に投資で資産(収益の仕組み)を作り、複利と時間を味方にしてから、最後に理想の家を買う。
マイホームを目的化せず、人生の選択肢を広げる発想が重要です。
例え話
家計の固定費は
「船の錨」
に似ています。
錨が重いほど船は動けません。
住宅ローンで
身動きが取れない状態を
先につくるより、
先に推進力(収益資産)を
確保してから
錨を下ろすほうが、
安全に航路を選べます。
この動画から得られること
- 住宅ローン(団信含む)の「安心に見える部分」と「実際に増える固定費」の分解
- 生涯年収・総支払額・維持費を踏まえた、住宅購入の現実的な負担感
- 「家を持つ」ことで失いやすい選択肢(転居・転職・教育・投資余力)の整理
- 災害リスクを含めた、住居戦略の優先順位(賃貸/実家活用/購入の判断軸)
- 豊かさを作るための「投資→複利→最後に家」という資産形成の順番
専門家の付加価値(実務ポイント・チェックリスト)
1)判断軸をMECEで整理(買う/待つ/別案)
- 資金(キャッシュ):頭金・予備費・教育費・緊急資金(生活費6〜12か月分)
- 固定費(毎月):ローン返済+保険+固定資産税+修繕積立(自前)+管理費
- リスク(想定外):災害・病気・失職・金利上昇・家賃下落(収益化する場合)
- 選択肢(自由度):転居・転職・住み替え・投資余力・家族構成変化
2)最低限の数値ルール(目安としての設計)
- 住宅費負担率(住居関連固定費):手取りの25〜30%以内を目安に上限設定
- ストレステスト:収入▲20%でも破綻しないか/金利+1%でも成立するか
- 維持費の見積枠:戸建ては「年数×修繕イベント」を前提に、年10〜20万円以上を別口座で積立(規模で調整)
3)団信・保険の注意点(誤解を潰す)
- 団信は「残債が消える」仕組みであり、治療費・休業補償・生活費を自動で生むわけではない
- 必要保障は、住宅ローンと別に「生活防衛」の観点で再計算する(重複加入に注意)
4)実務チェックリスト(着手順)
- 1)生涯資金計画を1枚化(手取り・教育費・老後・住居費)
- 2)35年の総支払と維持費を概算し、住宅費負担率で合否判定
- 3)「賃貸継続」「実家活用」「小さく買う」「投資優先」代替案を同条件で比較
- 4)投資をするなら、家計の固定費を増やす前に投資原資を確保する設計に変更
- 5)最後に、理想の家を買う条件(頭金比率・返済期間・立地)を定義する
視聴後アクション
- 今日やること
- 「毎月の手取り」「住居関連の固定費(家賃やローン以外も含む)」「貯蓄残高」を紙に書き出してください。
まず現状把握です。
- 今週中
- 5,000万円を35年で借りた場合の「毎月返済」と、固定資産税・保険・修繕積立を足した“月額の総住居コスト”を出してください。
数字が出れば判断が進みます。
- 2週間以内
- 「収入が2割減ったらどうなるか」「金利が上がったらどうなるか」を一度だけ試算し、耐えられるか確認してください。
- 1か月以内
- 住まいの選択肢を3つ用意して比較します(例:賃貸継続/小さく買う/投資優先で後から買う)。
迷いを減らすには、比較表が最短です。
- 迷ったら
- 「住居費が増えても、家族の生活と将来資金が守れるか」を基準にしてください。
守れないなら、買わないことが最も賢い選択になり得ます。
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