不動産投資の中でも「ホテル投資」は、
一般的な賃貸住宅経営とは異なり、
運営ノウハウや緻密な市場分析が収益を左右する非常に専門性の高い分野です。
その分、適切な判断ができれば極めて高い収益性を期待できます。

今回は、愛知県名古屋市と静岡県浜松市周辺のホテル市場を例に、
過去の変遷から将来の見通し、
投資判断のポイントを徹底解説します。

  1. 名古屋・浜松エリアのホテル市場の変遷

1990年代〜2000年代:駅前型ホテルの時代

かつて名古屋や浜松では、
駅前の大型シティホテルやビジネスホテルが主流でした。
その後、全国チェーンの台頭により中小規模のビジネスホテルが増加し、
新幹線の利用者をターゲットとした激しい競争が繰り広げられました。

2010年代:インバウンドと多様化

インバウンド需要の急増に伴い、
外国人観光客向けのホテルや、
浜名湖周辺のリゾート旅館の改装・新規開業が相次ぎました。
2018
年頃には名古屋市を中心に過剰供給が懸念されるほどの建設ラッシュとなりました。

2020年代:コロナ禍から回復へ

パンデミックにより稼働率は一時2030%台まで落ち込みましたが、
現在は国内観光・ビジネス需要、
そしてインバウンド需要も急速に回復しています。
2025
年現在、一部に特殊な市場の停滞は見られるものの、
全体としては大きな混乱なく推移しています。

  1. 地域特性と将来予測

名古屋市:リニア開業とMICE需要

リニア中央新幹線の開業に向けた再開発が進む名古屋駅周辺は、
長期的な成長が確実視されています。

  • MICE需要:
     会議(Meeting)、
    学会(Incentive)、
    展示会(Exhibition/Event)といったビジネス利用が安定した宿泊需要を生んでいます。
  • イベント効果:
     F1日本グランプリなどの大型イベント時には、
    鈴鹿周辺だけでなく名古屋市内の宿泊需要も大幅に高まります。

浜松市:産業観光とニッチな需要

製造業の拠点である浜松は、
「ものづくりの街」「音楽の街」としての顔を持ちます。

  • 特定ニーズの取り込み:
     モータースポーツや音楽に関心の高い層、
    楽器メーカー(ヤマハ等)に関連するビジネス客など、
    特定のターゲットを惹きつける強みがあります。
  • 体験型・サステナブル:
     「モノからコトへ」の変化に合わせ、
    体験型施設やサステナビリティに配慮したホテルへの注目が集まっています。

  1. 具体的な投資オプション

ホテル投資には、
フルサービス、
リミテッドサービス(宿泊特化)、
ブティックホテルなど多様な形式があります。

  • リミテッドサービスホテル:
     運営効率が高く、
    小規模でも採算が取りやすいため、
    ビジネス街で人気です。
  • ブティック・デザイナーズホテル:
     個性的な空間でプレミアム価格を実現でき、
    栄エリアなどの文化圏で差別化要因となります。
  • 分散型ホテル(地域活性化型):
     古民家や空き店舗をリノベーションし、
    地域一帯を一つのホテルと見なす手法。
    名古屋市中心部の古いビルをコンバージョンし、
    価値を向上させるケースも増えています。

【参考:ビジネスホテル用地の募集条件例】

  • エリア: 名古屋市(東区、北区)、春日井、刈谷、豊田、浜松など
  • 立地: 工業団地周辺、幹線道路沿い、飲食・コンビニが集積するエリア
  • 土地面積: 容積率400%なら180坪以上、200%なら360坪以上が目安

  1. ホテル投資判断の4つのチェックリスト

投資を検討する際は、以下の視点から詳細なデューデリジェンスを行ってください。

立地評価

  • 交通アクセス(駅、空港、高速道路からの距離)
  • 周辺の観光・ビジネス資源の充実度
  • 競合ホテルの稼働状況と供給量
  • 周辺の再開発計画(インフラ整備状況)

建物・設備評価

  • 築年数、耐震性、メンテナンス状況
  • 市場ニーズに合った客室構成とサービス
  • 水回り、空調、防災設備の更新状況
  • リノベーションの必要性と費用見込み

運営面の評価

  • 運営会社の過去の実績と信頼性
  • 運営委託条件(固定賃料か、変動+インセンティブか)
  • 人材確保の難易度(特に地方の場合)
  • IT化・自動化による効率化の余地

収益性評価

  • 過去の稼働率とADR(平均客室単価)の推移
  • 固定費と変動費のバランス
  • IRR(内部収益率)と投資回収期間

  1. 失敗を回避するための5つのポイント
  1. 過大な期待収益を前提にしない:
     新規参入時に楽観的な稼働率を想定するのは危険です。
    複数のワーストシナリオを検証しましょう。
  2. 運営コストを過小評価しない:
     人件費や設備の更新費用は想定を上回ることが多いため、
    十分な運転資金と修繕積立金が必要です。
  3. 立地特性とニーズのミスマッチを防ぐ:
     ビジネス街に高級観光ホテルを建てるようなミスは避け、
    客層に合ったタイプを選択してください。
  4. 運営会社の選定を疎かにしない:
     ハード(建物)が良くてもソフト(運営)が不適切では利益は出ません。
    実績の徹底調査が不可欠です。
  5. 流動性リスクを考慮する:
     ホテルは住宅に比べ売却時の流動性が低いため、
    長期保有を前提とした出口戦略を立てる必要があります。

結びに

ホテル投資は、
適切な立地選定、
市場に合ったコンセプト、
そして信頼できる運営パートナーがいれば、
人口減少時代でも安定した収益を生むことができます。
まずは徹底した市場調査から始め、
専門家の意見を取り入れながら慎重に判断を進めてください。

要約

- 何を扱うか
  - 名古屋・浜松エリアのホテル投資を、
  歴史(駅前型インバウンドコロナ回復)、
    地域特性(名古屋=MICE・再開発、浜松=産業観光・文化資産)、
    投資スキーム(リミテッド/ブティック/分散型)、
    実務チェックリスト(立地・建物・運営・収益)で体系化。

- 市場の変遷
  - 1990〜2000年代:駅前の大型シティ・ビジネスホテル中心、チェーン拡大で競争激化。
  - 2010年代:インバウンド急増、リゾートや多様な業態が拡大。
                      名古屋は一時過剰供給の懸念。
  - 2020年代:コロナで稼働2030%台へ低下足元は国内+インバウンド回復で正常化、
                      特殊市場を除き混乱は小。

- 地域特性と将来
  - 名古屋:リニア開業・MICEでビジネス需要が底堅い。
                  大型イベント(F1等)の波及効果も。
                  都心再開発で長期成長が見込める。
  - 浜松:製造業・音楽・モータースポーツ等のニッチを捉えやすい。
              体験型・サステナブル文脈での差別化余地。

- 投資オプションの要点
  - リミテッドサービス(宿泊特化):人件費効率が高く都市部で採算を取りやすい。
  - ブティック/デザイナーズ:栄など文化圏でプレミアム価格、差別化の核に。
  - 分散型(古民家・空き店舗の再生):地域一体で価値創造、名古屋中心部の古ビル転用も選択肢。
  - 用地目安:容積400%で180坪〜、200%で360坪〜(駅・IC・飲食集積の近接が望ましい)。

- 実務判断のフレーム
  - 立地(交通・資源・競合・再開発)
 /建物(耐震・空調・水回り・防災・客室構成)
 /運営(オペレーターの実績・契約型・人材確保・IT自動化)
 /収益(稼働・ADR・固定変動費・IRR・回収年数)を四面評価。

- 失敗回避
  - 楽観稼働の前提禁止、
    更新・人件費の過小見積もり回避、
    立地と客層の整合、
    オペレーターの与信・実績確認、
    流動性リスクを見た長期出口の設計。

例え話

 ホテル投資は「オーケストラ運営」。
良いホール(立地・建物)だけでは名演奏にならない。
指揮者(運営)と楽団(人材・IT)をそろえ、
観客(需要)に合うプログラム(コンセプト)で、
はじめて満席(稼働×ADR)になる。

この動画から得られること

- 名古屋・浜松のホテル市場の変遷と現在地
- 地域特性(MICE/産業観光・ニッチ)と将来シナリオ
- 宿泊特化・ブティック・分散型の構造と収益の違い
- 立地/建物/運営/収益の四面デューデリジェンスの進め方
- IRR・回収年数の考え方、稼働×ADRの作り方、人件費・更新費の織込み
- 失敗回避(楽観想定禁止・ミスマッチ回避・オペレーター与信・流動性対策)

視聴後アクション

- 需給を把握する
  - 商圏内の稼働率・ADR・RevPAR、競合数、開発パイプラインを表にまとめる。

- 立地を格付けする
  - 駅・IC・空港・観光/MICE会場までの時間、昼夜間人口、イベントカレンダーでスコア化する。

- 建物・設備の更新爆弾を見積もる
  - 空調・給排水・防災・内装更新の時期と費用を見積り、キャッシュフローに反映。

- 運営者を選ぶ
  - 実績、GOPマージン、直販比率、IT自動化の導入度合いを比較。
    契約形態(賃貸/運営委託/マネジメント契約)を検討。

- 収益を多面で試算する
  - ベース・弱気・強気の3シナリオで稼働・ADR・コストを変化させ、IRRと回収年数を算出。

- 代替案(コンバージョン)も準備
  - 需要が弱い場合の用途変更(SOHO・オフィス・宿泊複合)シナリオをプランBとして用意。

 まずは「四面DD」を同じテーブルに。
今日、候補エリアの需給データと立地スコア、
設備更新費の概算、
運営候補の実績を一覧化し、
3
シナリオのIRRを回してください。
良いホールに、
良い指揮者と楽団、
そして正しいプログラム
——
ホテル投資はその組み合わせで勝てます。

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