現在、中小企業が直面している深刻な問題の一つに「後継者不足」があります。
今回は、事業承継の実情と、
第三者に事業を譲渡する際の注意点、
そして経営者が持つべきマインドセットについてお伝えします。
中小企業の「2025年問題」と後継者不在の現実
中小企業庁が警鐘を鳴らす「2025年問題」によれば、
2025年までに多くの中小企業が経営者の高齢化により、
債務超過や廃業の危機に陥ると予測されています。
データでは、
経営者の約48%が60代以上、
さらに31%以上が80代という驚くべき数字も出ています。
親族内での承継が難しくなっている今、
社内から後継者を探すケースも増えていますが、
それも容易ではありません。
多くの中小企業では、
経営者が個人的な保証(経営者保証)を負っていたり、
土地・建物を担保に入れていたりするため、
社員がその重責やリスクを引き継ぐことを躊躇してしまうのです。
第三者への事業承継と「デューデリジェンス」の重要性
親族や社内に後継者がいない場合、
「第三者への譲渡(M&A)」が有力な選択肢となります。
政府も税制優遇や補助金、
さらには経営者と承継希望者を結ぶマッチングサービスなどを通じて支援を強めています。
しかし、
第三者に事業を譲る際には
「デューデリジェンス(資産査定)」という厳しいハードルがあります。
買い手側は、
会社の外見だけでなく、
以下のような「中身」を徹底的に精査します。
- 労務リスク:
パワハラの有無や人間関係の悪化、
未払いの残業代(サービス残業)が放置されていないか。 - 財務リスク:
金融機関以外からの個人的な借入金が会社に混入していないか。 - キャッシュフロー:
帳簿上は利益が出ていても、
実際の手元資金が不足していないか(勘定あって銭足らず)。
売り手は「高く売りたい」、
買い手は「安く買いたい」という相反する希望を持ちますが、
デューデリジェンスを通じてリスクを洗い出し、
適正な価格で取引を行うことが、
円滑な承継には不可欠です。
魅力ある会社を創る「経営者の努力」
「後継者がいない」という悩みは、
裏を返せば
「他人が引き継ぎたいと思うほど魅力的な会社になっていない」
という厳しい現実を突きつけているのかもしれません。
経営者がいつまでも
「自分がいなければダメだ」と権限を握り続けることは、
組織の成長を阻害する「老害」になりかねません。
どんなに優秀な経営者でも、
年齢とともに能力は減退するものです。
それを自覚し、
次世代にバトンを渡せる準備を整えることも経営者の重要な仕事です。
結論:1日5分の努力が社会を変える
成功する経営者とそうでない者の差は、
実はほんのわずかです。
「為せば成る、為さねば成らぬ何事も」という言葉がある通り、
結局は
「やるかやらないか」にかかっています。
- 与えられた仕事をするだけでなく、自ら仕事を創り出しているか。
- 会社の売上や利益だけでなく、社会に愛される付加価値を生み出しているか。
- 1日5分でもいいから、会社を良くするための努力を継続しているか。
実際にこうした行動を継続できる人は、
全体の数パーセントに過ぎないかもしれません。
しかし、一人ひとりの経営者が「自ら変えていく」という意志を持ち、
第三者が「ぜひこの会社を引き継ぎたい」
と思えるような魅力的な組織づくりに邁進することこそが、
より良い社会の実現に繋がると信じています。
要約
- 背景(2025年問題)
- 経営者の高齢化が進み、親族内・社内承継が細る一方、
経営者保証や担保の重さで社内承継も躊躇される現実。
結果として廃業・債務超過リスクが増大。
- 第三者承継(M&A)の核心
- 国は税制・補助・マッチングで支援強化。
ただし成立の前提は「デューデリジェンス(DD)で耐えうる中身」。
労務・財務・CFの歪みは即座に価格調整・取引中止の要因。
- DDで見られる3点
- 労務リスク:ハラスメント、未払い残業、労務管理の欠落。
- 財務リスク:経営者個人と会社の資金混在、役員貸付、粉飾疑義。
- キャッシュフロー:黒字なのに資金が足りない(勘定あって銭足らず)、運転資金過多。
- 魅力ある会社への要件(マインド+仕組み)
- 経営者の権限依存からの脱却(老害化の回避)。
標準化・見える化・権限委譲で「回る会社」を作る。
売り手は高く、買い手は安く——その溝を埋めるのは“整った中身”と“将来の手触り”。
- 結論
- 「やるかやらないか」。
5分の改善を積み上げ、第三者が買いたいと思う“指名される会社”へ。
DDに耐える整理と、次世代に渡すための経営が今日から必要。
この動画から得られること
- 市場理解
- 2025年問題の要点、
親族・社内・第三者の比較、
国の支援枠組み(税制・補助・マッチング)。
- DDの実務
- 労務(就業規則・勤怠・未払い対応)、
財務(役員貸付・関連当事者取引・粉飾否定資料)、
CF(運転資金・回収・在庫・前受/前払)の整え方。
- 価格形成
- バリュエーション(EBITDA倍率・DCF)とノーマライズ(私費・臨時費用の調整)、運転資本調整の考え方。
- 取引設計
- 経営者保証解除の条件、
担保の付替、
アーンアウト・リテンション、
R&W(表明保証)と補償の基本。
- 経営の型
- 権限委譲、標準化、KPI運用、データルーム構築、PMIを意識した“回る組織”の作り方。
専門家の付加価値(実務テンプレート)
- DD準備チェックリスト(抜粋)
- 労務:就業規則・36協定・勤怠データ・賃金台帳・未払残業精算の方針・ハラスメント申告体制。
- 財務:月次試算表(24〜36カ月)・総勘定元帳・役員貸付/借入内訳・関連当事者取引一覧・棚卸・固定資産台帳。
- 税務:申告書・勘定科目内訳書(3〜5年)・税務調査履歴・繰延税金資産/負債。
- 法務:定款・株主名簿・主要契約・許認可・知財。
- バリュエーションの骨子
- EBITDA倍率×ノーマライズ後EBITDA − 有利子負債 ± 運転資本調整 = 株式価値の目安。
- 経営者保証・担保の整理
- 保証解除の条件(財務指標・代替担保)
保証ガイドラインの適用可否
担保付替の手順。
- データルーム構築
- インデックス(目次)標準化、アクセス権限、版管理、Q&Aログ、開示スケジュール。
- 権限委譲・標準化
- 業務フロー・RACI図、
KPI(粗利・人時生産性・在庫回転・回収サイト)、
マニュアル・動画化、1on1の定着。
- PMIリスク回避
- 文化ギャップの可視化、初期100日のKPI、顧客・仕入の流出防止、IT・会計統合の優先順位。
視聴後アクション
- 口座と私費の混在をゼロにする
- 役員私費と会社費の分離を「今日」徹底し、役員貸付/借入の解消計画を紙に書きます。
- 労務の未払リスクを点検
- 就業規則・36協定・勤怠/賃金の突合を実施。
疑義があれば精算方針を策定します。
- 月次を締める
- 直近36カ月の月次試算・KPIを揃え、運転資本(売上債権/在庫/仕入債務)の改善計画を作成。
- データルームの雛形を作る
- フォルダ構成(労務・財務・税・法務・営業・設備)を作り、最優先資料からアップロード。
- 権限委譲の一歩
- 1業務でRACI(責任/承認/実行/協力)を定義し、承認権限を1段落とします。
- 1日5分の改善を決める
- 今日から30日、毎日1つ「DDで突っ込まれる箇所」を直し、記録を残します。
例え話
家は「住める」だけでは売れません。
図面・点検記録・修繕履歴が揃い、
耐震が強く、
配管が更新されている家が評価されます。
会社も同じで、
日々回せるだけでは価値は伸びない。
記録(見える化)・更新(改善)・耐震(仕組み)が揃って、
初めて“引き継ぎたい会社”になります。
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