住宅ローンの返済額について、
全国平均は月額約12万円となっています。
これは国土交通省の「令和6年度 住宅市場動向調査報告書」に基づいたデータで、
注文住宅の年間平均返済額は144万8,000円であり、
これを月換算すると約12万円になります。
ただし、都心部ではこれ以上の金額になるケースが多く、
自己資金の割合によっても状況は異なります。
返済が厳しいと感じる世帯の特徴として、
「返済負担率(年収に占める返済額の割合)」が挙げられます。
一般的には手取り年収の20〜25%程度であれば無理がないとされていますが、
金利の上昇リスクや子供の教育費(高校・大学進学時)、
老後資金の準備なども考慮し、無理のない返済計画を立てる必要があります。
最近では「借りられるだけ借りる」という方も見受けられますが、
金利の変動には注意が必要です。
例えば、金利が0.75%から2%に上昇しただけでも、
借入額によっては月々の返済額が2万円ほど増える可能性があります。
これにより、自由に使える「可処分所得」が減少し、
生活が圧迫されることになりかねません。
住宅を購入する際、
銀行や住宅メーカーは「いくらまで借りられるか」を提示しますが、
最も重要なのは「自分たちがいくらなら無理なく返済できるか」を判断することです。
共働き世帯の場合、
将来的にどちらかの収入が減る可能性なども想定し、
慎重に借入額を決めるべきです。
住宅ローンは、自分の経済力に見合った「背負いきれる重さ」に留めることが大切です。
住宅ローン返済の全国平均は? 月12万円は高いほう? 「返済が厳しい」世帯の割合をチェック
https://financial-field.com/loan/entry-480915
【この動画から得られること(Learning Outcomes)】
- 事実と基準(MECE)
- 全国平均返済:年144.8万円(月約12万円)
- 無理のない返済負担率:手取り比20〜25%(上限30%)
- 金利感応度と家計影響
- 35年・3,500万円で0.75%→2.0%へ上昇すると月+約2.1万円(概算)
- 0.5%pt上昇ごとに月+2,500〜3,000円/1,000万円の目安
- 判定フレーム(定量)
- 返済負担率(PITI)=元利+固定資産税+保険+管理修繕
- LTV≦80%(自己資金20%+予備費3〜6カ月分)
- 片働き基準で成立する借入額/ボーナス返済は想定しない
- ライフイベントの織込み
- 教育費ピーク(高1〜大4)と住宅費の重複回避
- 休業・転職・病気など収入ショックの耐性
- 実務運用
- 変動/固定の選択基準、繰上返済と流動性確保の優先順位
- 可処分所得の維持と固定費の最適化
【例え話】
住宅ローンは「登山のザック重量」に似ています。
軽すぎると装備不足、重すぎると足が止まる。
気温(金利)や天候(家族イベント)が急変しても
歩き続けられる重さ(返済負担率)に、
あらかじめ調整しておくことが安全登山の条件です。
【専門家としての付加価値(実務の勘所)】
- しきい値とKPI
- PITI:手取りの20〜25%を推奨、30%超は要警戒
- LTV:80%以下、返済比率は片働き年収で検証
- 予備費:生活費3〜6カ月+突発費(家電・医療)を別枠で確保
- 金利と繰上返済
- 逆ざや判定:借入金利−住宅減税(控除率0.7%等)
- 変動採用時は「毎年の繰上返済原資」を先に予算化
- 総コストの把握
- 取得費(仲介・登記・ローン手数料)+保有費(税・保険・管理修繕)+改修費
- 固定費は家計の硬直化要因。保険・通信・サブスクの棚卸しで可処分所得を回復
- シナリオ分析(最低3本)
- 金利+1.0%pt/年収−10%/教育費ピーク重複時のPITI再計算
- 売却時の相対性・コスト(仲介・税)も事前に確認
税理士法人 A to Y
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