【日頃からミスなく申告を】節税と脱税の境界線と、税務調査に入られやすい会社の特徴

今回は、「節税と脱税の境界線」および
「税務調査に入られやすい会社の特徴」というテーマについて詳しく解説していきます。

  1. 節税と脱税、その本質的な違い

経営者であれば、
「手元に残るお金を増やし、有効な投資や給与に回したい」
と考えるのは当然のことです。
そのために税金をコストと捉え、
削減しようとする努力は間違いではありません。
しかし、
そこには明確な「境界線」が存在します。

節税とは

節税とは、
法律で許容されている範囲内で制度を利用し、納税額を抑えることです。
これを実現するには、
経営者自身や顧問税理士が税法に精通している必要があります。

  • 具体例:
     雇用促進税制の活用、
    短期前払費用の計上、
    経営革新計画に基づく100%償却(即時償却)や
    税制優遇の利用など。
    これらは法律に則った正当なコスト削減です。

脱税とは

脱税は、
意図的に法律を破り、不正な手段で税金を免れる行為です。

  • 具体例:
     売上の除外、
    架空経費の計上。
    また、
    消費税対策のために実際の人件費を「外注費」として偽装計上するケースも
    脱税に該当します。
    これらは「租税回避」として重いペナルティの対象となります。
  1. 脱税の代償:重いペナルティ

脱税が発覚した場合、
本来の税金に加え「重加算税」などのペナルティが課されます。

  • ごまかした金額に対して
    30%
    40%の重加算税が課されるだけでなく、
    地方税の加算分も含めると、
    最終的には
    ごまかした金額のほとんど(およそ90%100%)を税金として徴収される
    ことになります。
  • 「得をしよう」として行った不正が、
    結果として多大なキャッシュの流出と社会的信用の失墜を招くのです。
  1. 税務調査に入られやすい会社の特徴

税務署は限られた人数で効率的に調査を行うため、
ランダムに調査対象を選んでいるわけではありません。
以下のような「不自然な動き」がある会社は、
高い確率でターゲットになります。

数値の急激な変化

  • 売上が前年の10倍以上に急増した。
  • 利益率(粗利)が極端に良くなった、
    あるいは悪くなった。
  • 在庫金額が前年比で著しく減少している。

期末の駆け込み処理

  • 決算直前に多額の固定資産を購入している。
  • 例年数百万程度の修繕費が、
    利益が出た年に限って数千万計上されている。
    調査官は「資産として計上すべきものを修繕費に付け替えていないか」
    という視点で厳しくチェックします。

過去の経歴

一度調査で意図的な不正が発覚し、
修正申告を行った会社は、
その後3年から5年周期で繰り返し調査が入るようになります。
「要注意リスト」に入ってしまうためです。

  1. 賢い税理士の選び方:叩き上げか、税務署OB

よく議論になる「税務署OBの税理士」を雇うメリットについても解説します。

  • 調査対策としてのOB
     税務署長や国税局の幹部クラスを経験し、
    退職から日が浅い(目安として10年以内)方であれば、
    調査時の交渉において一定の強みを発揮することがあります。
  • 専門分野のミスマッチに注意:
     税務署OBといえど、
    現役時代の専門が「所得税課」だった方は「法人税」に疎い場合があり、
    その逆も然りです。
    自社の申告内容(法人税、相続税など)と
    その税理士のバックボーンが合致しているかを確認することが重要です。
  • 日常の顧問業務:
     通常の申告や経営アドバイスに関しては、
    実務経験が豊富な「叩き上げ」の税理士の方が適しているケースも多々あります。

まとめ

国税当局は、
現代の高度な情報収集能力を駆使して
「何か証拠を掴んだ状態」で調査にやってきます。
彼らは基本的に
「性悪説(全員がごまかしているかもしれない)」
という前提で書類を確認します。

たとえ意図的な脱税でなくても、
期末の極端な経費計上などは調査を呼び込むきっかけになります。
日頃から税法の知識を正しく活用し、
透明性の高い申告を心がけることが、
最大の調査対策と言えるでしょう。

要約

- 節税と脱税の境界
  - 節税=法律が許す制度の正しい活用(例:雇用促進税制、短期前払費用、即時償却等の優遇)
  - 脱税=法令違反による不正(売上除外、架空経費、人件費の外注費偽装等)。
    租税回避と判断されれば重い制裁

- 脱税の代償(キャッシュと信用の損失)
  - 重加算税3040%+地方税等で最終的に90100%相当を徴収されることも。
    社会的信用の毀損が長期リスク

- 調査対象になりやすい会社のシグナル
  - 数値の急変:売上10倍、粗利率の異常、在庫の急減
  - 期末の駆け込み:大型固定資産の集中購入、通常年と桁違いの修繕費(資本的支出の付替え疑義)
  - 過去の前歴:不正発覚の修正申告歴があれば35年サイクルで再訪問
  - 背景:KSK(国税総合管理)による「数値の違和感」抽出でターゲティング

- 守りの要(顧問税理士の選び方)
  - 実務と交渉力:調査現場の経験/通達・裁決・判例を根拠にした交渉
  - 専門整合:税務署OBは部署特化(所得・法人・資産税)。
                      自社の主要税目と一致させる
  - 相性と姿勢:納税者側の視点、保守/柔軟の嗜好、レスポンス、業務範囲と料金の明確化

 

例え話

 税務は高速道路の走行と同じです。
制限速度内(節税の制度活用)で最短ルートを選ぶのは賢明ですが、
路肩走行(脱税)は到着前に検挙され、
罰金と減点で長く走れなくなります。

 

専門家としての付加価値

- 期末前ルーティン
  - 固定資産か修繕かの判定表(資本的支出/修繕の基準)を適用し、根拠資料を保存
  - 修繕費の平準化(年次計画)と稟議・見積/検収の整合

- 月次精度の担保
  - 現金/売上の内部統制(POS・レジ締め・突合)、在庫実査と差異分析の記録
  - 交際費・旅費は社内規程・稟議・領収の三点セット

- 消費税の要所
  - 区分経理(課税/非課税)、外注費の源泉・実態確認、人件費の外注振替禁止
  - インボイスの登録番号・税額要件チェック

- 調査当日の運用
  - 窓口一本化、即答せず文書回答、求資料の範囲明確化、見解相違は通達・裁決で反論

 

この動画から得られること

- 節税と脱税の境界の具体例と判断軸
- 重加算税の仕組みとキャッシュ・信用への影響
- 調査を呼ぶKSKの指標(急変・駆け込み・前歴)の理解
- 期末の資本/修繕判定、月次精度、消費税の実務論点
- 調査当日の対応フローと記録の作法
- 顧問税理士の選定基準(実務・専門適合・相性・SLA)

 

視聴後アクション

- 期末前に判定する
  - 固定資産か修繕かの判定表で大口支出をチェックし、根拠資料をファイルする。

- 月次を整える
  - 直近12か月の試算表、原価率推移、在庫実査記録をそろえ、異常値に説明メモを付ける。

- 消費税を点検する
  - 外注費の実態(契約・指揮命令の有無)、源泉、区分経理とインボイス要件を自己診断する。

- 証憑を一本化
  - 見積・契約・納品/検収・請求・支払の連続性をクラウドで保管する。

- 税理士を見直す
  - 調査対応件数、専門領域、料金・SLA、相性を面談で確認し、必要ならセカンドオピニオンを依頼する。

- 見解を文書化
  - グレー論点は通達・裁決・判例を引用した「見解書」にして社内保管する。

 

 まずは「数値の見える化」と「根拠の文書化」です。
今日、資本/修繕の判定リストと月次の異常値メモを整え、
消費税と外注の自己診断を実施。
並行して調査に強い税理士と面談日程を確保し、
当日の窓口・文書回答の運用を社内で決めてください。
日頃の正確な申告こそ、
最大の節税であり最強の防御です。

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