【目的の定め方】人として心を成長させ、徳を積む生き方とは

  1. 明治大学ラグビー部に学ぶ「人としての成長」

先日、明治大学のラグビー部が数年ぶりに大学選手権で日本一に輝きました。長らく低迷期が続いていた同部が復活を遂げた背景には、現監督の指導方針の大きな転換がありました。

それは、単に肉体を鍛え、技術を磨くことだけではなく、「一人の人間としてどうあるべきか」という教育に重きを置いたことです。大学教育におけるスポーツの役割を、卒業後に社会人としてどう生きていくか、他者とどうコミュニケーションを取るかといった「人間形成の場」として再定義したのです。

  1. 技術や体力だけでは勝てない理由

監督が徹底したのは、掃除やコミュニケーションといった、一見競技とは直接関係のない「当たり前のこと」を疎かにしない姿勢でした。

「技術や体力さえあれば勝てる」という考え方は間違いです。人として正しく生きること、周りに迷惑をかけないこと、そしてチーム全体、ひいては社会が良くなるために自分に何ができるかを考えること。こうした精神的な成長があって初めて、日本一という結果に結びついたのです。

  1. 「整理整頓」に現れる心の状態

かつての強豪校が弱体化する際、その兆候は「物質」に現れます。道具が乱雑に扱われていたり、部室の整理整頓ができていなかったりするチームは、例外なく心のあり方で負けています。

これはビジネスの世界でも同じです。成功している企業の多くは、自社の周りだけでなく、通り全体を掃除するなど、地域に貢献する活動を継続しています。これを「徳を積む」と言います。目の前の地味な作業を、自分を磨く仕事として捉えることで、結果として事業にもプラスの循環が生まれるのです。

  1. 受け取る側の「受信機」を磨く

どれほど立派な先生から素晴らしい話を聞いたとしても、受け取る側に「聞く姿勢」や「理解できるレベル」が備わっていなければ、その言葉は心に届きません。

自分のレベルが「幼稚園児」の状態であれば、どんなに高尚な教えも理解できず、素通りしてしまいます。だからこそ、私たちは常に自分自身の内面を磨き、心の「受信機」をアップデートし続けなければなりません。自分を磨くことで、失敗した時にも「何が原因だったのか」を客観的に振り返り、成長の糧にできるようになります。

  1. 主体的に生き、失敗をコントロールする

人生を好転させるために必要なのは「主体的に生きる」という覚悟です。失敗した時に「誰かのせいにされた」「環境が悪かった」と他責にするのは、人生のコントロール権を相手に渡してしまっているのと同じです。

「自分がこの失敗を引き起こしたのだ」と主体的に捉えることができれば、その原因を自分で分析し、改善することが可能になります。失敗を他人事として片付けず、自分の課題として向き合う姿勢こそが、人を真に成長させます。

自分を磨き、主体的に生きること。こうした心のあり方こそが、世の中をより良くし、自分自身の人生を豊かなものにするための土台となるのです。

要約

- 事例からの学び(明治大学ラグビー部の復活)
  -
低迷から日本一へ戻った背景には、監督が「競技力」だけでなく「人間としての在り方」を鍛える方針へ転換した点がある
  -
スポーツを、卒業後の社会人生活に通用する人間形成の場として再定義した

- 勝敗を分ける要素(技術・体力以外)
  -
掃除、整理整頓、コミュニケーションなど、一見地味な基本動作を徹底することが、チームの土台を作る
  -
技術や体力だけでは勝ち切れず、心の姿勢と日常の質が結果を押し上げる

- 兆候の見え方(心は物に出る)
  -
強い組織が崩れる兆候は、道具の扱い、部室の乱れ、規律の緩みなど「物理的な乱れ」に表れる
  -
これはビジネスでも同様で、成功している企業ほど地域清掃などを継続し、徳を積む行動を習慣化している

- 学びの前提(受け取る側の受信機)
  -
どれほど良い教えでも、受け手の理解力や姿勢が未熟だと心に届かない
  -
内面を磨き、心の受信機を更新し続けることで、学びが深まり、失敗を成長材料へ変えられる

- 人生を変える要点(主体性と失敗の扱い)
  -
他責にすると人生のコントロール権を手放す
  -
失敗を自分の課題として捉えれば、原因分析と改善が可能になり、成長が加速する

 

例え話

   受信機を
磨くとは、
古いラジオの
周波数を
合わせ直すことに
似ています。

放送(教え)が
優れていても、
受信側が
ずれていれば
雑音にしか
聞こえません。

受信状態を
整えるほど、
同じ言葉から
得られる
情報量が
増えます。

 

この動画から得られること

- 考え方(目的設定の捉え直し)
  -
目的を「言葉」ではなく「日々の基本動作」で定着させる発想が得られる

- 観察力(心の状態の見える化)
  -
整理整頓や道具の扱いから、組織や自分の乱れを早期発見できる

- 学習力(受信機の整え方)
  -
良い言葉を聞いても変われない原因を特定し、学びを取り込む姿勢を作れる

- 実行力(主体性と失敗の扱い)
  -
他責から抜け、原因分析と改善へ落とすことで、成長を加速させられる

- 実務への応用(仕事・組織づくり)
  -
チームの規律、コミュニケーション、地域貢献など、信頼を積み上げる行動設計ができる

 

視聴後アクション

- アクション110分)目的を一文で固定する
  -
例:周囲の信頼を増やし、長期で成果が出る人間になる
  -
例:失敗を成長材料に変え、仕事と家庭の質を上げる

- アクション215分)基本動作を3領域に分けて点検する
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環境:机、部屋、道具、データの整理
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言葉:挨拶、返答、報告、感謝
  -
約束:時間、期限、ルール、連絡

- アクション315分)受信機を磨く「聞き方」を決める
  -
今日からやること:否定せずに一度要点をメモする
  -
確認すること:自分の解釈が合っているか質問する
  -
避けること:分かったふりで流す

- アクション420分)失敗をコントロールする振り返りを実行する
  -
事実:何が起きたか
  -
原因:自分が変えられる要因は何か
  -
改善:次回一つだけ変える行動は何か
  -
期限:いつまでにやるか

 

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