20年くらい前の失敗談を
30歳の時に不動産業を開業して、
最初は賃貸マンションやアパートに、
入居者を紹介する賃貸仲介や
住宅用地の売買仲介を行っていました。
どういう経路のその物件をご紹介受けたか
記憶は定かではないのですが、
街中にある商業ビルを購入する際に起きた事件であり、
冷や汗ものの経験であり、
その後、
自分なりの契約までの流れを定めた体験となりました。

浜松では、
浜松駅周辺の中心街を街中(まちなか)と呼びます。
当時あった有楽街の角の物件は、
ある地銀のATMがあったと記憶しています。
なので、
融資はその地銀にお願いしました。
と言っても、
最初のとっかかりは、
売主様側の仲介をされていた業者さんに、
その地銀の担当者を紹介してもらいました。
売り物件でしたので、
その売主様側の業者さんは、
借主であるその地銀に、
オーナーチェンジがあることを告知していたからです。
連絡してあったのは、
融資担当とは違いますが。

契約を締結するにあたり、
売主様仲介会社の方から
「ローン特約は外さないか?
収益物件の契約書にローン特約をつけるのは
格好が悪いからさ~」
「それにあの地銀の担当者も大丈夫って言ってたし」
と提案を受けました。
『このローン特約(融資利用特約)は、
融資の承認が得られない場合には、
締結した売買契約は白紙解約となる特約です。』

私も初めて収益物件の仲介を行うこともあったり、
購入する友人も堅実に会社経営を行っているし、
地銀の担当者も大丈夫でしょうと言ってたので、
その提案を受け入れてしまったわけです。

しかし、地銀の担当者の言葉とは裏腹に、
申し込み後、時間が経ってもなかなか回答がもらえず、
私が連絡すると都合が悪いのか
居留守を使われる始末。
結果、2,3か月経っても融資が下りず、
売主様側の仲介会社も懸命に売主様を説得し、
契約の解除となりました。

その後、
その反省を踏まえて、
アパートローンだけに限らず、
住宅ローンも契約を取り交わす前に、
事前審査を行ってもらって、
内諾を得てから契約するようにしております。

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