不動産の『親族間売買』とは、
文字通り、親族同士が売主と買主になって不動産を売買することをいいます。
「気心が知れた身内間の取引だから安心」と思いきや、
親族間売買ならではのトラブルもあります。
親族間売買においては、
そのメリットとデメリットを理解し、
賢く利用することが大切です。
今回は、
不動産の親族間売買のメリットを確認していきましょう。

不動産の親族間売買には、いくつかのメリットがあります。

まず、身内同士の売買においては、
取引の相手方や売買の対象となる不動産について十分な情報が得られていることが多く、
双方の安心感が高いといえます。

また、
価格や支払方法、引渡時期など、
売買条件を柔軟に取り決めることができます。

なお、
価格については、
親族間取引では一般の売買に比べて売主と買主の利害がより一致していることも多く、
相場より低い価格で売買することも可能です。

また、
相続対策として活用できるのも大きなメリットです。
不動産は現金などと異なり、
単純に分割することがむずかしい、
評価額が変動する、
当事者の思い入れが強いなどの事情により、
被相続人の死後、相続トラブルが起こりやすいといわれています。

そこで、
たとえば被相続人となる親が健在のうちに、
相続人となる子どもたちのうちの一人に適正価格で不動産を売却しておけば、
ほかの相続人の納得も得やすく、
相続トラブルの回避につながります。

実例を挙げさせていただくと、
既に親族から借り受けている不動産
駐車場として土地を借りていたり、
実際に住宅を借りていたりして、
その不動産の使用状況や状態がわかっている時などは、
不動産の未来の予測も立て易く、
今後発生する可能性のある修繕費などの費用も時期や程度も把握し易く、
その後のトラブルにもなりにくいかと思います。

また、
あえて不動産会社を挟むことなく取引できれば、
仲介料の費用も発生しません。

引用


税理士法人 A to Y 令和6年2月6日 メルマガ
身内同士だからといって油断は禁物!『親族間売買』の注意点

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