2023年分の路線価(1月1日時点)が発表されました。
全国平均は
2年連続上昇で、
繁華街や観光地に人が戻り、
コロナ前の日常生活が戻る中、
地価回復が鮮明になってきました。
そこで、
今年の路線価、
明暗を分けたそれぞれの個別事情、
不動産相続をめぐる動きなどを計4回、

取り上げていきます。
初回の今回は、今年の路線価についてです。

□■━━━全国平均は1.5%上昇!━━━■□

今年の路線価は3日に公表され、
調査対象となる全国約32万地点の標準宅地の平均は前年比で1.5%上昇し、
2年連続で前年を上回りました。

新型コロナの感染症法上の分類が5類に移行する前の評価ですが、
上げ幅も前年を1ポイント上回り、地価回復を印象付けています。

★路線価とは

国税庁が毎年7月に公表し、
その年の相続税や贈与税の算定基礎となる主要道路に面した土地1㎡あたりの標準価格(1月1日時点)。

1992年度
以降は公示地価の8割程度となるよう評定されている。
調査地点は
国土交通省が公表する公示地価(約2万6,000地点)より多く、
地価相場を
詳細に把握できる。

因みに23年公示地価(1月1日時点)の全国平均も1.6%上昇で、
路線価と
連動した動きになっています。

□■━━━路線価25都道府県で上昇!━━━■□

都道府県別の平均が上昇したのは25都道府県で、
前年は下落した岩手•茨城•兵庫県など5県がプラスに転じました。

上昇率トップは北海道の6.8%で2年連続、
一方、
人口減少地域はなお下落が続き、
四国は全県でマイナスになりました。

□■━━━トップ10からマイナスが消えた!━━━■□

都道府県庁所在地の最高路線価が前年に比べて上昇したのは29都市で、
去年に比べ約2倍に増加しました。
去年は▲5.8%
と下落率トッフの神戸市が2.0%プラスに転じたほか、
下落が続いていた大阪市や奈良市などもフラスに転じました。

□■━━━38年連続トップ、3年ぶりに上昇!━━━■□

インバウンドが戻ってきた東京・銀座です。
全国の最高路線価は、
38年連続で東京•銀座5丁目の「鳩居堂」前の銀座中央通りです。
1㎡
当たり4,272万円(前年4,224万円)で前年比1.1%アップ(前年▲1.1%)と3年ぶりに上昇に。

引用

税理士法人 AtoY 2023年7月14日メルマガ
【路線価】2023年路線価Ⅰ今年の路線価は?

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