【過去の自分】最善を尽くすことで得られる目的達成という充実感を限りなく矮小化させているのは

時に過去の成功体験が足枷となって、
次の成功を阻むという行為を
人は何げなく行っているのかもしれません。
そして、
勝手に結果を決めつけ、
いつの間にか、
最善を尽くすことをしなくなっている。
人はその事に意識を置かない限り、
その一瞬その一瞬をかけがえのない今と
捉えるということをしません。

もしかしたら、
日々の仕事や生活において
過去の成功体験が足枷となっている
この経験が一杯あり過ぎて、
思い出せないのか、
断片の記憶として残っていないのか
わかりませんが、
この言葉から思い浮かんだのが、
大学時代にやっていた野球。
そのリーグ戦での出来事です。

場面としては、
守りについている時で
走者が一塁。
アウトカウントとボールカウントは
覚えていませんが、
状況からして、
打者がバントの構えを
していなかったような気もしますので、
多分、ワンアウトかツーアウト。
私は、遊撃手
二塁手は一学年上のキャプテン。
約束事で、
走者盗塁してきた時には、
自分が二塁ベースに入ると決めてありました。
その場面、
一塁走者は、
その当時大学が所属していた連盟の前委員長。
私はその連盟の現役の委員長でした。

そして、
何球目かは覚えておりませんが、
一塁走者盗塁を仕掛けてきました。
試合では、
よくあることですので、
走者が走りだしたタイミング。
味方投手のモーションや投げた球種。
味方捕手の肩とボールの質。
これで、
何となくアウトに出来るか
それともセーフになるかが
感覚で解るものです。
この感覚が、
過去の成功体験から来るものなんでしょう。
その時の感覚では、
こりゃ、セーフだな
というものでしたので、
幾分タッチにいくグローブのスピードとかが
甘くなっていたようです。
それをみて、
二塁手のキャプテンから
「知り合いだからって遠慮するな!」
と言われたことを思い出しました。

知り合いだからタッチが甘くなったのではなく、
感覚的にセーフだと事前に自分が判断してしまったこと
結果が出る前に、
自分で結果を決めつけてしまったことが、
原因でした。
決めつけていなければ、
アウトに出来たかもしれません。

人は先に結果を考えると、
その結果になるように自分で自分を
絶妙なバランスでコントロールしてしまいます。
結果的にはそうなるのですが。
違う結果を予測していれば、
違う結果となったかもしれません。

やはり、
過去は過去。
事前に自分で結果を予測して、
全力でやるべきことをセーブしてしまうのは、
勿体ないことです。
その時その時の目的達成に向け、
自らの特長を生かし、
結果を決めつけずに、
常に最善を尽くす。
このことが大切なんだと改めて感じました。

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