不動産の親族間売買について解説します!

親族間売買のメリット

・気心が知れた間柄で話が進みやすい

親族同士ですから、
相手や不動産についての情報をお互いによく知っています。
価格交渉や支払方法、引渡し時期など、柔軟に話を進められるのが特徴です。

・相続対策に活用できる

不動産は分割しにくく思い入れも強いので、
相続でもめるケースが多いです。
そこで親が存命中に、
特定の子に適正価格で売却しておけば、
ほかの相続人が納得しやすく、
相続のゴタゴタを防ぐ手立てになります。

親族間売買のデメリット

・みなし贈与が疑われる可能性

相場より極端に低い価格で売買すると
「実は贈与なのでは?」
と税務署から見られやすいです。

もし、みなし贈与と判断されると、
差額に対して贈与税が課税されるので要注意です。

・税制優遇が使えない場合がある

たとえば居住用財産を譲渡したときの
「3,000万円特別控除」などは、
親族間売買だと適用外になることがあります。

・住宅ローンが組みにくい

金融機関は、
「贈与では?」
「相続時トラブルのリスクは?」
と慎重になるため、
親族間取引は審査が厳しくなることが多いです。

スムーズに取引を進めるポイント

1.売買契約書は必ず作る

身内だから…と省略せず、
しっかり契約書を作成しておきましょう。
税務上も、
売買の事実を示す有力な証拠になります。

2.ほかの相続人の同意を得る

とくに相続対策で、
親が特定の子に不動産を売る場合、
知らないうちに、
「自分の相続分がなくなった!」
となるとトラブルの火種に。
事前の話し合いが大切です。

3.適正価格で売買する

「時価5,000万円の不動産を1,000万円で…」
といったように、
あまりにも安すぎる価格は、
みなし贈与を疑われやすいです。
不動産会社の査定や路線価などを参考に、
妥当な価格を設定すると安心ですね。

具体的な例

☆例:4,000万円の贈与税リスク

時価5,000万円の不動産を1,000万円で取引し、
差額4,000万円が「贈与」とみなされると、
贈与税は1,500万円以上になるケースも。

結果的に買主の負担が非常に大きくなる可能性があります。

親族間売買は、

身内だからこそ話が早いというメリットがある反面、
みなし贈与や税制優遇の適用外など、
思いがけない落とし穴も潜んでいます。

しかし、
しっかりと契約書をつくること、
相場に近い適正価格で売買すること、
相続人間で事前に合意しておくことなどをきちんと押さえれば、
大きなメリットを活かしながら親族間売買を進めることができるでしょう。

https://youtu.be/1rHvhRsjhJM
引用
税理士法人A to Y メルマガ 令和7年1月11日配信
【相続】不動産の親族間売買の注意点?

税理士法人 A to Y
〒460-0014 愛知県 名古屋市中区富士見町7-11
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